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映画祭上映作 『雨に唄えば』の字幕朗読収録!

水曜日, 2月 17th, 2010
映画祭実行委員、初挑戦のえさきです。
2月11日からスタートする第60回ベルリン映画祭で、山田洋次監督が、
特別功労賞にあたるベルリナーレ・カメラ賞を受賞することが先日、発表されました!
最新作『おとうと』での受賞ですが、シティライツ映画祭でも同監督の作品を上映するだけに、
嬉しいニュースに興奮です!!

そんななか、先月末の1月31日(日曜日)には、
もうひとつの上映作 『雨に唄えば』 の字幕朗読収録が行われ、そのお手伝いに行ってきました。
場所は、映画のまち調布市にある「調布市文化会館たづくり」8Fスタジオ。
昔からこの辺りには映画撮影所が点在し、多くの作品が生み出されました。
映画好きにはなんだか、それだけでワクワクする場所です。

スタジオの天井からライトが数本ぶら下がっている 
スタジオの広さは40畳ほどで、5mの高い天井には撮影用の照明器具がついています。 この日は、中央に4本のスタンドマイク、 その手前に映像モニター2つとDVDプレーヤー1台が用意されていました。 脇の長テーブルに録音&編集用パソコンをセットし、 映像音声を聞くためのFM携帯ラジオなど、諸々の準備をしてスタンバイ。 そうこうしているうちにやってきたのが、あの‘シネマガールズ’たちです。 収録の模様もバッチリ撮影してくれたので、こちらも楽しみ! 朝10時をすぎると、 声優ボランティアの皆さんがぞくぞくと集結。 今回の参加者は、プロの役者さんから声優初挑戦の方まで、視覚障碍者を含め総勢27名。 午前の収録メンバー約20名がそろったところで、まずはキャストの顔合わせです。 彼らを束ねるディレクターは、視覚障碍者の女優・めーたん。 音声ガイドチームリーダーの檀さんもサポートに加わっていただき、 いよいよ収録スタート! 並ぶ声優たち、取材のシネマガールズもいます 事前に配られた朗読台本を手に、マイクの前に立つ声優さんたち。 モニター映像、台本、そして英語の台詞を意識しながらの吹き替えは、 タイミングを合わせるだけでも大変そうです。 緊張と初挑戦のせいで、棒読みになってしまう人も当然いて、 ディレクター&ガイドチームリーダーが的確なアドバイスを送ります。 これがまた、なるほど!と思えるものばかりで。 誰に向かって、どういう気持ちで言っているのか? 相手はどのくらいの距離にいるのか? などなど、 セリフひとつから読み解くものっていっぱいなんだなぁ、 ということに改めて感銘をうけたと同時に、 人は無意識を意識することで変われるのだとも思いました。 収録は基本的に、「シーン1」から順に。 配役によっては、わずかな出演シーンを先にまとめ撮りすることもあって、 はるばる来たのに収録時間5分で終了!なんて人も。 それでも、満足した面持ちで帰っていく姿が印象的でした。 午後になると、俳優やプロの方たちが大多数となり、場のテンションもヒートアップ。 ディレクターからは、声の高さの違い、本編キャラクターとのズレ、 感情の入れ方など、厳しくこまかい要求が出されます。 鋭い指摘もさることながら、それに即座に応えていく役者さんたちも素晴らしかった! マイクに向かう主役(男)2ショット とにかく現場は、“ボランティアだから”なんて、そんな生ぬるいものではありませんでした。 もう、一瞬、一瞬が、緊張と興奮と感動の連続で。 テンポよく、一度でキマッた時なんかは、聞いているほうも気持ちよすぎて。 ディレクターも「素晴らしい!」と叫びながら思わず拍手。 なんだかクサいですけど、夢に向かってみんなで進んでいるんだ!って。 心の汗が見えたような気がしたのも、あながち幻ではない気がしています。 声優たちの声の収録を確認するリーダ達 一丸となって、47名の登場人物を個性豊かに彩ったこの収録。 大ラスのシーンを撮り終えたのは、夜9時半近くでした。 皆様本当にお疲れ様でした! そしてこの感動が映画祭上映でも、たくさんの人に伝わりますように♪ このあとは、編集→音声ガイドチームにバトンが渡されます。 その様子もブログで紹介する予定ですので、こちらもお楽しみに!