おとうと

タイトル:  おとうと
2010年/日本映画/126分/ドラマ

監督・脚本: 山田洋次(やまだ ようじ)
出演:
吉永小百合(よしなが さゆり),
笑福亭鶴瓶(しょうふくてい つるべ),
蒼井優(あおい ゆう),
加瀬亮(かせ りょう),
小林稔侍(こばやし ねんじ),
加藤治子(かとう はるこ),
森本レオ(もりもと れお)
発売日: 2010年8月4日
価格: 3990円
販売元: 松竹ホームビデオ
海外での題名: About Her Brother

作品紹介:
山田洋次監督が吉永小百合、笑福亭鶴瓶を主演に迎えて家族の絆を描いた人間ド
ラマであり、戦後の昭和世代の姉と弟の切っても切れない絆を、笑いと涙を織り
交ぜながら綴った感動作。
早くに夫を亡くした吟子は、東京の私鉄沿線の一角で、小さな薬局を女手一つで
切り盛りしながら娘の小春を育て、義母の絹代と3人で暮らしていた。小春とエ
リート医師の結婚が決まり、式を間近に一家は幸せの絶頂にあった。
そんなおり、大阪で何ひとつ成し遂げないまま歳を重ね長い間音沙汰の無かった
弟の鉄郎が、小春の結婚式に紋付き袴姿でひょっこり現れた。しかし彼は酒乱で
親類には鼻つまみ者。以前も吟子の亡くなった夫の十三回忌で酒に酔って暴れた
鉄郎。吟子は帰れと言う兄を取りなし、酒は一滴も飲まないと約束させて鉄郎を
披露宴に参加させた。しかし、鉄郎は酒の魔力には勝てず、披露宴を滅茶苦茶に
するほどの大騒ぎとなってしまった。
激怒する身内のなかで、鉄郎をかばうのは吟子だけだった。しかしその吟子も後
日、ある出来事により鉄郎に絶縁を言い渡してしまう。悪い咳をしながら出てい
く鉄郎の背中に吟子は不安を覚えたが。

ひとこと:
2010年2月11日開催の第60回ベルリン国際映画祭でクロージング上映され、山田
洋次監督に特別功労賞に当たるベルリナーレ・カメラ賞が贈られました。
主演の吉永小百合さん、笑福亭鶴瓶さんは、山田洋次監督の「母べえ(かあべえ)」
に続く共演です。重厚な雰囲気から一転、本作では、冗談ばかりの弟と真面目な
姉を好演しています。
また、スマップの中居正広(なかい まさひろ)さんが友情出演しています。登
場シーンは短く、式場の階段で鉄郎とすれ違うホテルマンです。お見逃し無く!

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ゆずり葉-君もまた次のきみへ-

2009年/日本映画/103分/ドラマ
監督・脚本: 早瀬憲太郎(はやせ けんたろう)
出演:
庄崎隆志(しょうざき たかし),
今井絵理子(いまい えりこ),
福嶋一生(ふくしま いっせい),
津田絵理奈(つだ えりな),
貴田みどり(たかだ みどり),
井崎哲也(いざき てつや),
大久保鷹(おおくぼ たか),
石井めぐみ(いしい めぐみ),
西村知美(にしむら ともみ),
林家正蔵(はやしや しょうぞう),
山口果林(やまぐち かりん),
大和田伸也(おおわだ しんや)
価格: 4800円
販売元: 全日本ろうあ連盟

作品紹介:
ベテラン大工の敬一が突然倒れる。入院を拒む敬一は、過去に最愛の恋人を病気
で亡くしている。
早苗の両親はろう者である敬一との結婚を決して許さなかった。ろうあ者の権利
を訴える運動の記録映画を撮影していた敬一が夜遅く帰宅すると早苗が意識不明
で倒れており、間もなく息を引き取った。
30余年たった1999年は、ろう者と手話通訳者の差別法令改正運動が頂点に達した
年。運動家の大川は早苗の死で中断した記録映画の続きを、敬一に撮ってほしい
と訴える。そんな時、薬剤師試験に合格しながらも欠格条項により国家資格を却
下された尚美や自分の気持ちを舞台で表現したくてもオーディションになかなか
受からないでいる吾朗に出会う。病に侵されていた敬一は「いま自分がやらなく
て誰ができるというのだ!」とカメラをもって立ち上がる。

コメント:
聴覚障害者の人権を守ってきた全日本ろうあ連盟が創立60周年を記念して初めて
映画制作に取り組んだそうです。
完成した映画は出演者のろう者同士の手話会話が多く、全編に字幕が付いていま
す。音声解説では、その字幕台詞にも吹き替えを付けています。吹き替えキャス
トには視覚障碍者も参加しており、音声情報のない手話台詞収録には苦労したよ
うです。

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牛の鈴音(すずおと)

2008年/韓国映画/78分/ドキュメンタリー
監督・脚本・編集: イ・チュンニョル
出演: チェ・ウォンギュン,
イ・サムスン
発売日: 2010年9月8日
価格: 5040円
販売元: バップ
海外での題名: Old partner

作品紹介:
農夫のチェ爺さん、長い間一緒に働いてきた牛がいる。牛の寿命は15年と言われ
てるが、チェ爺さんの牛は40年も生きている。
爺さんはお婆さんと二人暮らしで、農作業を休む事も無く、苦労は絶えず、お婆
さんの不平不満は尽きない。新しい雌牛を買ったが老いぼれ牛も捨てられず、爺
さんは黙々と世話をする。
そんな爺さんは頭が痛いと時折つぶやくようになり、医師から働くのを控えなさ
いと忠告される。忠告を無視して働き続け収穫の秋を迎えるが…。
ひとこと:
大きな事件、政治的メッセージは無く、美しく格好いい若者もでてきません。描
かれるのは、腰の曲がった老人二人と一頭の牛のみ、老いぼれ牛の動きのように、
すべてはゆっくりとしています。
イ・チュンニョル監督が、3年余りの月日をかけて完成させたドキュメンタリー
が韓国映画界に奇跡をおこします。2009年1月に7館で封切られ、口コミで全国15
0館に拡大します。公開7週目、8週目には大手メジャー作品を抑えて2週連続興行
成績ベスト1となり、累計約300万人動員という驚異的な記録を達成します。
韓国の美しい四季を通して、静かな時の流れを感じさせる本作で「牛の鈴症候群」
を体験してみませんか?

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