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シティ・ライツのリーダーこと平塚よりレポートします。

先日、シティライツのドキュメンタリー映画をとりたいと相談してきた、
日大鶴ヶ丘高校 放送部の女子高生たちに会ってきました。

最初メールをよくよまず、日大の大学生かと思ってしまっていたの
ですが、いまや、高校生でも映画をとるんですねー。
びっくりです。
しかも、スタッフは全員ピチピチの女子高生!

ドキュメンタリー映画をとって、どういうところに出品するか、
どんな企画で、何をテーマに録りたいのか?
いろいろ聴きたいことがあったので、企画書を持参していただき、
打ち合わせをすることにしました。

田町の東京都障害者福祉会館で18時の待ち合わせ。
ロビーで待っていた制服姿の女子高生たち。
挨拶するなり、「カメラ、回していいですか?」
「えええー!う、打ち合わせから回すの~?」
と度肝をぬかれたリーダーなのでした。

若いって素晴らしい!
女子高生の笑顔に負けました。

さて、お部屋に入ると、
「位置、どうする?」「アングルどうする?」
と、道のいった女子高生たち。
何でもこの放送部は、NHK杯 2年連続の全国大会出場の実績があるそうです。

さて、そうこうしているうちに、撮影開始です。
まずは、音声ガイドやシティライツに興味をもったいきさつから
お話をききました。

「昨年の夏、帰宅する電車に、盲導犬をつれた視覚障碍者の方が
乗ってきました。その時は満席で、みんな目を背けているのか、
気にする様子もなく、誰も席をゆずりませんでした。
でも、私自身もどうしたらよいのか
わからず、声をかけることができなかったんです。

席をゆずらない人を「冷たい」と思う前に、その人たちと何ら変わ
らない自分が悲しく、悔しく、恥ずかしく思いました。

それから、視覚障碍者について勉強しようと思い、日本点字図書館
へ行きました。
そして、音声ガイドの存在をはじめて知りました。
その後、日点の大坪さんに、音声ガイド付きの上映会へ誘っていただき、
はじめて音声ガイドを聴きました。

私達は音声だけではうまくイメージを湧かせることが出来なかった
のに対して、目の不自由な方々は私達が目で得る情報を耳で得て、感動して、
涙を流している方もいらっしゃいました。
そのとき私は「目の不自由な方々に映像を見せる」という、
音声ガイドの発想の素晴らしさを実感しました。

私は、放送部員、言葉を扱う者。そして、映画をつくっています。
そんな、高校生の私たちにできることは何か?と考えて、
全国の放送部員が参加するNHK杯全国高校放送コンテストに、
「音声ガイド」のことを知らせるドキュメンタリー映画を出品すること。
を思いついたんです!」

私(リーダ)は、なんだか感動してしまいました。
日常のふとした出来事に気づき、自分を恥ずかしいと思い、勉強し、
自分にできることは何か考えて、行動に移す。

そして、みんなにそれを伝えていく・・・なんて、
なかなか、大人にもできることではありません。
何も考えずにいた自分の高校生時代のことを思うと、
ほんとに、立派だなーと思いました。

撮影期間は、今から2、3ヶ月。
NHK杯の締切は6月だそうです。

「ならば、もってこいの題材があるよ!」
リーダーの目がキラリーンと光りました。

ここからは、
シティライツ映画祭がどんな気持ちからはじまったか、
そして、どんなに珍しいイベントか、
視覚障碍者と晴眼者が一緒になってつくりあげる映画祭であること、
今年は、ハードルの高いミュージカルに挑戦すること。
だから、音声ガイドには多くのチャレンジを含んでいることなど、
もう、リーダーの独壇場です。

「ちょうど、準備~開催までの過程を記録としてとっておきたかったし、
映画祭に向けた音声ガイドづくり、収録や練習の様子、
画になる活動は盛りだくさんよ。
開催までの活動を追うっていうのはどう?」

もちろん、高校生達ものってくれました。

「私たち、高校最後の映画づくりになるんです。
だから、悔いを残したくありません。
ドキュメンタリーは初挑戦ですが、精一杯がんばります!!」



くぅー。
逆にこっちがあなた達のドキュメンタリーを録りたいぐらい。
高校生クイズとか、ハモネプとか、大好きなリーダー。
全国大会にすべてを懸ける青春の汗と涙・・・
思う存分、流してもらいましょう。

スウイングガールズ ならぬシネマガールズ。
果たして、NHK杯優勝なるか!

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