「雨に唄えば」の読み合わせ

テッチャンです。

 本日、見学者として、田町の障害者福祉会館にお邪魔しました。
なんと、声優の皆さんの情熱とエネルギーに圧倒させられました。
 大輔さん、めーたん、檀さんのアドバイスは、的確で情味溢れるものでした。
その指導に従って、声優の皆さんは、ご自分の声のトーンなどを、即座に
軌道修正して、俳優の演技に切迫する勢いはさすがでした。

 私は、この映画の原語と、字幕を、全て聞いた訳ではありませんが、
本日の雰囲気だけで、この映画の明るさと、楽しさを、十分に理解しました。
収録段階では、重厚なものに仕上がっていると確信しています。

 さて、実行委員のかたがたに、本日の体験を通して、私は、
申し上げます。
 この映画のガイドの作りこみは、とても大変です。それは、卓越した
檀さんをしても、パーフェクトにはならないだろうと想像します。
ですから、檀さんのガイドを大黒柱にして、実行委員の私たちが、それぞれに、
垂木や、床板の役を務めることが肝心だと思いました。

 例えば、唄の文句に、「ウイズ ユウ」と言うのがあります。
日本語では、単に「あなたに」となります。それで、間違いありません。
でも、英語の「ウイズ」には、もっと、男女が密着した気分が込められて
いる気がします。それだからこそ、唄が切なく、美しく聞こえました。
それらの雰囲気をどのように表現するかが、私たちの腕の見せどころです。
これと同じようなことは、作りこみの段階で、いくらでも見つかるはずです。

 また、この映画の面白みは、ガイドだけでは表現できません。
何故ならば、トーキーに移り変わる時のマイクロホンの性能の悪さが、
引き起こす笑えて笑えぬ場面を、映画は飾りけなしに私たちに見せているから
です。
現代では考えられない事柄ですが、その事情などを事前解説で会場に
流す必要もあるかも知れません。

 それやこれやで、私たちが果たさなければならないことはいくらでも
あると気がつきました。
以上が、私の本日の素直な感想です。

では また。

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