タイトル: はじまりのみち
製作念: 2013
製作国: 日本
配給: 松竹
監督: 原恵一(原けいいち)
出演:
加瀬亮(かせ りょう)、田中裕子(たなか ゆうこ)、
濱田岳(はまだ がく)、ユースケ・サンタマリア、
斉木しげる(さいき しげる)
DVD発売日: 2013年12月5日
販売元: 松竹
販売価格: 3990円
時間: 96分
● 解説
『二十四の瞳』などさまざまな傑作を世に送り出し、日本映画の黄金期を築いた
木下恵介監督の生誕100年記念作。戦時中、同監督が病気の母を疎開させるため
リヤカーに乗せて山越えしたという実話を軸に、戦争という時代の荒波に巻き込
まれながらも互いを思いやる母と子の情愛を描く。『河童のクゥと夏休み』など
で知られる日本アニメ界で著名な原恵一が監督を務め挑んだ初の実写映画。
<ストーリー>
時は戦中。映画界に政府から戦意高揚の国策映画づくりが要求された時代。木下
惠介が昭和19年に監督した『陸軍』は、その役割を果たしていないとして当局か
ら睨まれ、次の映画の製作を中止にさせられてしまう。夢を失った木下は松竹に
辞表を提出、病気で倒れた母、たまが療養している浜松市の気賀に向かう。失意
の中、たまに「これからは木下惠介から本名の木下正吉に戻る」と告げる惠介。
戦局はいよいよ悪化の一途をたどり、気賀も安心の場所ではなくなる。惠介は、
山間の気田に疎開することを決め、その夏、一台のリヤカーに寝たままの母を、
もう一台には身の回り品を乗せ、兄と、頼んだ「便利屋さん」と自分の3人で、
夜中の12時に気賀を出発し山越えをする。17時間歩き通し、激しい雨の中リヤカ
ーを引く3人。ようやく見つけた宿で、母の顔の泥をぬぐう惠介。
疎開先に落ち着いて数日後、たまは不自由な体で惠介に手紙を書く。そこには
たどたどしい字で「また、木下惠介の映画が観たい」と書かれていた。