映画祭物語『思い出そう、大切なこと』 第4章 素晴らしき哉、人生 つづき

映画祭ブログ担当 ながたです。
映画祭まで、残すところあと2週間。
両国駅からの誘導を希望され映画祭に行こうと考えていらっしゃる方、お急ぎくださいね。
明日が、誘導希望でのチケット申込み締め切り日です。
楽しい映画祭! 一人だからと躊躇されている方も両国駅からは、スタッフが誘導致します。
安心ですから、どうぞご参加ください。 お待ちしています。

それでは、第4章の続きです。

「エルザさんって、舌噛みそうで呼びにくいよね。エルザちゃんでいいかなぁ、それともエーちゃん?」
字幕朗読ボランティアのオーディション会場に向かうエルザと元気が、歩きながら話している。
「エーちゃんは、ロックを歌わないと怒られそうだし、ちょっと違うかも。」肩をすくめるエルザ。
「元気くんは、何て呼んで欲しいの?・・・元気ですか?」
ポカンとする元気。
「あ、二人とも赤いタオルでつながってるのか。」小声でつぶやく。
「どうしたの?」エルザが不思議そうな表情で問いかける。
「いや、独り言。じゃあ、エルザちゃんって呼ぼうか。」
「うーん、エルザが良いな。だって、ちゃん付けで呼ばれるキャラじゃないし。アフリカの草原を走ってる時に、「エルザちゃーん!」って呼ばれたら、か弱い子羊みたいで、すぐに襲われそうじゃない。」
「あ、段差がある。気を付けて・・・。そうかぁ・・・。えっ、アフリカの草原?」
「そう、私のふるさと。」
「あー、思い出した。子供のころもその話、してくれたよね。」
「覚えててくれたの? うれしい。やっぱり元気くんは、私に元気をくれる人だね。」
「あ、元気でいいよ。くんって柄じゃないだろ。ぼくも照れるけどエルザって呼ぶよ。」
「元気、ありがとう。」
「こちらこそ、エルザ。」元気は照れまくっている。

オーディション会場の障害者福祉会館。
 エルザと元気が入口を入ると、 受付横のコピー機でリーダーが台本をコピーしている。
「あ、リーダー、すいません。手伝います。」元気が声をかける。
「ありがとう。そしたら、エルザさんを部屋まで誘導したらDVDの準備をしてくれる?」
「わかりました。」元気は、応えると優しくエルザを見やる。
「じゃあ、エルザさ、あっと、エルザ、階段を昇るから掴まって。」
エルザが元気の腕にそっと手を添える。
その様子を見ているリーダーがにっこり微笑んでいる。

つづく・・・。

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