どうやってイメージする?

こんにちはモグタンです。
今回累計で2回目の映画祭実行委員をさせていただいております私、
2002年に視力をなくすまでは映画やビデオを好きでよく見ておりました。
当時はまだdvdのタイトルは少なく、高価でもありました。
今ならbd(ブルーレイディスク)やdvdと書くのが当たり前ですが。。。
pcにもまだまだ再生機能が搭載されはじめた時期でしたねぇ・・・。

おっとそんな昔話に出てきたんじゃなかったっけ(笑)。
昔話を出したのは私が視覚障がいとなった時期と、シティーライツが活動を始め
たのとさほど変わらない時期という点を言いたかったんです。
当時、ビデオには副音声のトラックがないために現在シティライツで行っている
dvd調査隊の方々がレビューして下さるような調査をしてたとしても、音声ガイ
ドを聴くことは不可能でした。
シティーライツが実績を積み重ねるのと時を同じくし、サブトラックへに外国語
を日本語に吹き替えた音声を収録したり、まだまだ数は少ないものの、音声ガイ
ドの収録されたものも販売されるようになってきました。

そんな便利な機能の音声ガイドではありますが、作品の趣旨を解釈しつつ、作品
をひも解く受け手の楽しさを奪わないように「理解」を手助けする、これは実際
難易度のかなり高い作業のようです。
もともと「百聞は一見にしかず」ということわざがあるほど、言葉で表現するよ
り実物を見た方が理解しやすいものですよね。そして映画には目に見えることだ
けではなく、必ず作り手側の言いたいことがあります。
どういうことかというと、要するに何を表現したかったのか?何を訴えたいの
か?そういった感性に訴える部分が映画の肝(きも)で、
そこで、感情自体(5W1Hのなぜということ)を直接音声ガイドするのは逆に映画
の楽しみを奪いかねないということです。
(まあ、原作本やノベライズ本を読むと随分とイメージを膨らませることは
 可能なんですが、うまく、動作や表情から作品の意図を寸借できるように
 ガイドには頑張っていただきたいと思ってます)

もうひとつ、難しいことがあります。
相手が見たことのない物を判りやすく的確に表現するのは本当に難しいというこ
とです。
私が見たことのある物は今でもかなり正確に(本当かな?)イメージできるので
すが、制作者が創造したような物は残念ながら私にはお手上げです。
例えば、4年くらい前にヒットした「崖の上のポニョ」ですが、残念ながら多く
の方から姿・形を形容していただきましたが結局全く別の物を想像しておりました!
ではなぜ私の想像が間違っていたとわかったのか?と申しますと、答えは簡単で
す。ポニョの人形を触ったからです。

ただ、結局、姿・形は映画を見ながら想像していた物とは異なるんだという訳で
はありますが、私の考えイメージした物を「私なりのポニョ」としても何ら問題
はないのかもしれません(笑い)。
要は、いかに監督なり役者さんなりの表現を受け取ることができるかが問題であ
り、映像をそっくりそのまま判らなかったとしても映画を理解する妨げにはなら
ないのかもしれない?(まぁ弱視の方には服装などのコメントがあるとより細か
な部分までイメージできるでしょうし)

要するに、作品には音声ガイドの入る尺が決まっているだけに
『なにをどの程度ガイドするのかは「見方」、「見え方」、「経験値」などなど
でおのずと要求する物が異なり、なかなかこれがゴールというガイド作りは難し
い』と、言いたかったわけであります。

今回の映画祭は2本の洋画と、邦画を1本とバブル時代に遡ったような豪華ライ
ンナップとなっております。
是非ともお誘い合わせの上ご来場いただき、音声ガイドや映画祭に関するご意見
をお寄せいただければ幸いです。

それでは本日はこれにて失礼します。御拝読ありがとうございました。

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